ランナーの変遷

ジレラ ランナー125SP

 

ジレラというブランドはスピードに対する挑戦を常に行ってきたメーカーです。1957年には有名なマン島TTレースで、史上初となるアベレージスピード100マイルオオーバーを達成して周囲を驚かせましたが、それから半世紀を経て、ジレラのスポーツイメージはスクータータイプへと変化していきました。

 

こうしたスポーツスクーターは通勤時の足にも休日のツーリングの友にもなるオールマイティーな点が特徴で、単なるスクーターというジャンルに囚われない発想が魅力となっています。

 

ランナーは当初2ストロークエンジンとして開発されたモデルです。「RUNNER 125SP/180SP」は驚異の加速力を誇る「元祖ランナー」で、2ストロークならではの鋭いロケットスタートは4ストロークの大型バイクをカモとしてストリートではかなり恐れられた存在でした。

 

※表で作成
180 SPのスペックは、エンジン:175.8cc、ボア:65.6mm、ストローク:52.0mm、2ストローク液冷単気筒、シート高:815mm、タンク容量:12L、オイル:1.8L、燃費:21Km/L、タイヤ/ホイール:前120/70-12、後130/60-13、全長/全幅/ 1,780mm/720mm、イグニッション:CDIイグニッションシステム、トランスミッション:オートマチック CVTシステム、ブレーキ:フロント、シングルディスク220mm、リア、シングルディスク240mm、フレーム:スチールクレードル、ホイ-ルベース:1,303mm、ストレージサイズ:フルフェイスヘルメット1個、重量:116kg、となっています。

 

これの発展版がVX125 / VXR200で、ヨーロッパの厳しい排気ガス規制をクリアするため4ストローク化へとモデルチェンジしたのです。